メガネ用ビットアダプターを車載工具に使ってみる

工具セットがシート下に収まらない

 オートバイの車載工具セットの見直し。ソケットハンドルの全長が200mmあり、凹凸に引っかかって仕舞うのに苦労しています。古い3/8DRのソケットを活用してオリジナル車載工具を用意する予定でしたが、色々うまくいかず困っている感じです。ひとまず完全案としては・・・

  1. 150mm長の1/4DRのスピンナハンドルを買う
    → そして、1/4DRのソケットを揃える or 3/8DR 変換ソケットを挟む
  2. ショートタイプのラチェットハンドルを買う
    → 130~180mm長 の製品を複数見つけたので、気に入ったやつを買ってくる
  3. メガネレンチに差し込むアダプターを買う
    → 1/4DRなら対角10mm 3/8DRなら対角13mmなのでメガネレンチとセットで使う

現実的なのは (1) ですね。ハンドルはノンブランドで1,000円・ブランド品でも2,000円未満で調達可能。長さは150mm程でデザインなど色々選べるのは嬉しいです。ソケットを1/4DRで揃え直すのが理想的ですが、予備にお金かけても仕方ないので却下。1/4 → 3/8DR の変換(300~800円くらい)を挟んで使う事になりそうですが、スクエアの変換を連結するのが凄く不毛に感じて何故か気乗りがしません。

(2) は重量増・体積像になり現実的でない模様。メイン工具のラチェットも買い替え必要なのに、予備にお金かけるのはかなり不毛です。加えてショートタイプラチェットは高額 (3,000円以上で安物は無し)なためコレも却下。

(3) はスパナを活用するトリッキーな組み合わせ。3案の中では最安プランで積載面にも優れます。KTC・SIGNET・アストロなど複数社からリリースされていて、変な工具ながら選択肢が多くて良いです。ただ、3/8DRだと対角13mmでメガネを買う必要があり、1/4DRアダプターだとアダプター&アダプターになって微妙です。

どの案を採用しても納得できる組み合わせにならず積極採用する気になれないので困りもの。これはオリジナル工具を考え始めた当初より続く課題で、初期案で失敗したため以降身長になりすぎて放置状態になっています。「とりあえず使えれば良い」工具ですけど、肝心な時に使えない様では困ります。加えて凝り性なのが裏目に出てしまっていて面倒くさい状態になっているんですね。

結局 スパナ & アダプターの3案目を採用する

 優先すべきは お金をかけない・サイズを増やさない の2点です。という事で10mmスパナとアダプターを使う案でいくことにしました。ただし調達したのは1/4DRでなく1/4HEXのアダプターです。

ビットアダプターなら +/-・ヘックス・トルクスなど拡張性が確保でき、以前から手元にある Deenの3/8DR 変換ビットを活用する事でソケット工具の問題もクリアーできます。対角10mmで積載中のメガネレンチが使える点が嬉しいですね。アダプター長や重量も削減でき、積載の利便性も向上。何より同じ規格で連結する不毛さが無い点が非常に良いです。今回は嵌め合いがタイトな設計で定評のあるTONEの製品を選ぶことにしました。

型番はRABT2、実売価格は500円ほどです。 あまり本業向きのコンセプトでないと感じますが、作りはしっかりしていて安心感があります。連結部分が多いですがガタツキが無く、かと言って外しにくさも有りません。アダプターのサイズは人差し指の爪くらいしかなく何かの拍子に無くしそうな大きさ。ですがこのサイズ感が車載工具としては機能してくる感じですね。ラチェットハンドルに比べてソケットをはめた際の全長が長くなったため、エクステンションが無くて済むのは嬉しい誤算点。早回しには不向きですが、簡易でも無理なく 締め / 緩めができるだけで有り難さを感じます。車載スペースへも無理なく収まるようになり、ハンドル1本分の軽量化も出来て成果は上々。外装の脱着や増締めなど軽度のトラブルには対応可能な環境ができて、かなり安心できる気がします。