PCとスマホで聴こえ方が違うみたいで・・・

音楽再生アプリが行う嬉しなくない味付け

 変換ケーブルを使ってUSB-DACとスマホで音楽を聴くようになりしばらく経ちました。当初からPCで再生する際と音に違いが有ることには気がついていたのですが、慣れれば気にならなくなるだろう思って放置。ですがイヤホンやヘッドホンで聴くと妙に曇った感じの印象だったり、アップサンプリングやダウンサンプリングをアプリ側で行っている点に疑問を感じて調べることに。するとAndroidではバージョン13以前ではWindowsのWASAPIやASIOの様に転送できないということが判明。設定から最大限 項目をオフにするも、SOX もしくはSwRのリサンプラーを通る段階で48KHzに変更されます。意図せずアップ/ダウンサンプリングされるのは正直避けたい感じ。ビットレートも上げたり下げたりとあまり気持ちの良い出力がされていない感じがします。

ただ調べを進めていくとAndroid14から正式に "ビットパーフェクト" に対応との記事を発見。この用語は初めて知ったのですが、要は無駄に手を加えずDACへデータを転送できる条件の模様。これが本当なら音の方向性はアプリに左右されにくくなり、PCと酷似した印象にできるはずです。EDGE 40は現在Android14なので、早速 対応の仕方を調べるとこにしました。

対応アプリは数個しか無く

 ビットパーフェクトはハードやOSで設定できるものでは無く、プレーヤー側に依存する仕組みの模様。ここら辺はPCの再生環境と同じです。で、現段階では「USB Audio Player PRO」と「Neutron Music Player」のアプリがメジャーな該当アプリの様です。ひとまず両方インストールして試しましたが、其々クセが有って若干閉口してしまいます。簡単にまとめると、

- USB Audio Player PRO -
・操作や見易さで優れていて、万人受けする仕様
・初期設定など迷う事がない優れた設計
・ビットパーフェクト対応、しかしその恩恵が感じられない
・Free版が無く、初期から1,000円程の導入費用を見込まなくてはならない

- Neutron Music Player -
・7日試せるフリー版と有料版が用意されている
・聴いた音の感じはPCのASIO接続に近い印象
・" 慣れ " では克服不可能な独特の設計と操作感で気持ち悪い
・リストアップやシャッフル方法に違和感がある

テストはEDGE 40 → SMSL SU-8 → Head Box SE2 → ヘッドホンと言った環境です。正直なところスピーカーに出力する限りでは、気になるほど差は感じられません。ただヘッドホンアンプを返すと小さいながらも差を感じます。それを許容可能かどうかは正直ヒトに依る気がします。現時点で私の評価は、

PCNeutron Music Player >>>> USB Audio Player PROPowerAmp

目的は「 PCとスマホ接続で違和感を出来るだけ減らしたい 」なので、当分はNetronを使ってみようと思います。ただ先にも書きましたが操作感が独特で、一度は使うのを諦めようと思った程にクセが強いアプリ。設定が終わって再生リストを作り終えたので我慢ができる状態ですが「リセットして同じ作業をもう一度」と言われたら使うのを止めてしまいそうな程に嫌いです。今後出てくるだろう別のアプリを期待しつつ、しばらくNetronを使っていこうと思います。