Fosi Audio V3 HiFi を選択

燃やしたアンプの代わりを購入

 不手際から壊してしまったTopping TP22の代わりにFosiのV3 HiFiを購入。プリメインアンプが買いたいと思って探し始めたのですが、サイズ的にデスク周りで使うには不都合だと感じて今回も中華アンプになりました。TP22を購入したのも安い事に加えて「デスク上に置いても邪魔にならない」と思ったからです。安かろう悪かろうだったとしても、コンセプトが生活にマッチしている場合、スペックより優先されてしまう事を体現してしまいました。安い中華アンプの中に更に良し悪しが有るようで、用版の良い製品は非常に少ないです。加えて選定条件が偏ったため購入候補は楽に絞り込めました。

  • 予算は1万円前後で
  • ヘッドホンアンプ機能は非搭載
  • トーンコントロール、Bluetooth、リモコンなど機能を持たない
  • レビューサイトで基盤、部品構成が確認できている
  • 少なくともTP22より性能とデザインで進化が見られる製品

真っ先にFX-AUDIOのFX1002J+が候補に上がりますが、ケースデザインがチープで買う気に慣れませんでした。そんな中で目に止まったのがAIYIMAのA07MAXで、海外のレビューで評判を確認している内にたどり着いたのがFosi AudioのV3 HiFi でした。双方とも似たスペックの製品でしたが、基盤や外観のデザインが気に入ったので今回はV3 HiFiを購入です。

AliExpressのFosiオフィシャルショップで注文

 タイミングが良かったため毎年恒例の “独身の日セール” を使って8,600円で購入。Amazonだと13,600円 / アリエクだと通常11,500円ほどです。Fosiはオフシャルストアが有るため、偽物や発送詐欺を心配すること無く買うことが出来ました。注文から受取まで10日程。日本国内配送が時間かかった感じですが、無事受け取りです。

印刷された箱・取説・保護材・包装など10年前頃から比べると真っ当さが有りますね。取説は英語・中国語・日本語の表記で文章も比較的自然なものです。機器の外観や電源も汎用品を使っていた頃とは違い凝った造りをしています。未だ写真ばかりで中身のない商売をする印象が強い中華製品ですが、今回は所有欲を満たす結果得られた感じがします。

定格電源が24~48Vとザックリした仕様で、購入時にACアダプターの指定が出来ます。48V 5.0A電源だと115W×2(8Ω)/ 32V 5.0A電源だと50W×2(8Ω)の仕様。壊してしまったTopping TP22が最大25W×2(8Ω)だったので使い勝手を考えて32Vを選択。付属品は新型番の FJ-GN218032005000 が同梱されていました。検索しても情報が得られないのですが、GaN採用電源なのでしょうか? そうだと少し嬉しいんですけどね。

破損確認と動作チェック

 観察は程々にして動作チェックにかかります。初期動作は問題なし、スイッチ・端子・ボリウムも正常で一安心です。部品の構成や配線の確認もしたい所ですが、今日の所は音出しの方を優先。動画・音楽などを流して今までの印象と比べてみます。

まず感じたのは「明らかに向上したクリアな印象とパワー」です。S/N比やダイナミクスレンジは仕様書で知るものと思ってたのですが、性能差が大きいためか耳で確認する事が出来ます。同じ音・同じ強さで聞こえてるはずなのですが、認識しやすく明瞭に聞こえます。そのためか音像定位 が認識しやすくなり今まで感じ取りにくかった “ 方向 ”がハッキリするようになりました。距離や奥行きは大きく変化していない印象ですが、それでも興味深い変化を感じます。TP22の時はボリウム最大辺りでサーっとノイズが聴き取れたのがV3 HiFiでは皆無。静けさが得られたのは凄く嬉しい結果です。今時点で気になる点は動作と構造で其々1つ、

  • スイッチオンで小さなポップノイズが発生
    ただし弱く小さいためスピーカーを痛める様なモノではありません。
  • ボリウム連動式のスイッチ
    「壊れたら部品が調達しにくい」や「ボリウムを都度設定するのは面倒」と思いました。ただ操作や動作に違和感を感じる事はなく、デスクトップで使うと思うとシンプルで無駄のない造りだと感じます。

音質や音域は測定したわけじゃないのでコメントできませんが「 認識できる音の数が増えた 」印象。S/N比とダイナミクスレンジは「 売り文句で性能じゃない 」と思っていましたが、低価格商品では無視できない要素だと感じました。箱出しなのに総じて満足度が高い結果が得られて嬉しい限りです。
このアンプはOPAMPが交換できある程度の調整とスペックアップが可能な構造。しばらくはノーマルで使っていきますが、タイミングを見てコンデンサなど交換して遊んでいけそうなので楽しみです。