V3 HiFiの内部確認をしてみた
使い始めてから数日が経過
Topping TP22に変わって新しく購入したFosi Audio V3 HiFiですが、スペック以上にパワフルでノイズの少ない印象。動画や作業中に聴く小さな音量の音楽だったりしても、切れが良くて聴き取りやすいだけでかなり楽しく感じます。定格出力が倍になったので各ソフトの音量を再設定してアンプ側のボリウムを12時の辺りに出来るよう調整しました。購入直後は48V 5.0A 115W×2(8Ω)で運用してみたかったかもと感じましたが、日常で使える音量の事を考えると32V 5.0A電源だと50W×2(8Ω)での運用は理にかなっていて非常に良いパッケージなのだと感じます。このボリウム位置だと用途に合わせて音量を大きくも小さくも出来るのはかなり便利。それでいて中央値を使わなくても歪やギャングエラーが発生しないのも良いです。少なくとも9時の位置より大きい分には問題は有りません(最大は5時の位置 / 最小は8時の位置で、7時でスイッチOFF)。時折「入力2系統あったら良かったな」とか「音質悪くてもBluetooth付いてたら楽だったかも」とは思う事もありますが、かと言って不満らしい事は何一つ感じません。本当に単機能な製品です。目移りする要素が少ない点も良いと感じています。
動作確認が出来たら内部確認もしてみる
置き場や配線が落ち着いたので内部の確認をしてみました。国産やヨーロッパ製なら気に留めないのですが、中華製品は公称の部品や仕様から逸脱する製品が多々存在します。部品が違うくらいなら良いのですが場合によっては配線間違いなども有るので内部確認は何気に重要です。
V3 HiFiは分解が容易な作りになっています。ボリウムノブを引き抜き、背面3本・底面2本のネジを外せば基盤とケースが完全に分解できる構造です。内部もシンプルで整然とした印象。オーディオではゴチャゴチャした機器が多いですが、V3 HiFiはゆとりが在り配線や配置に余裕が感じられます。左右対称に配置された構造とサーマルプレート付きで背面配置されたTPA3255のお陰で見た目がスッキリしていますね。目を引く大きなコンデンサはニチコン製 / 小型のはELNA製 とWebにある通り、この個体はKYシリーズと音響用RBD(両極性品)が使われていました。OPAMPは8DIPソケットを返してTI製 NE5532が2つ。各部品が正規品かは定かでないものの、一応公称通りの構成となっているようです。
全部の電解コンデンサを国内流通品に変更したい所ですがひとまずOPAMPだけで様子見。手持ちで2個以上持っている部品だと Burr-Brown OPA2134か日清紡マイクロデバイスのMUSES 02。OPA2134だとNE5532と同時期・同ランクの性能な気がしたので比較的新しいMUSES 02を使う事にしました。
新日本無線時代が発売した当初 購入したOPAMPですが、10年以上経った今になって使う事になるとは思っていませんでした。馴染が必要なOPAMPらしいので、気長に様子見しながら使います。それにしてもナラシって特性的に何が変わるんでしょうか? この手の工程で確かに変わってくる気もするんですけど、個人的にはオカルトチックに感じるんですよね。
定位置も決まってスッキリしました
しばらくはこのセットで運用してみて、気が向いたらニチコン KY 63V 2200uFを東信工業のオーディオグレードに変更してみたりはしたいと思っています。あとOPAMPはアナログ・デバイセズのAD797に変えたいですね。個人的に好みのOPAMPなのですが、少し高価なので気が向いたら試してみようとおもいます。DAC / スピーカー / アンプ と古い機器が一通り更新されました。しばらく買い替えの必要なくなりましたが、一巡して新しいスピーカーが欲しくなるような気がしてなりません。アンプのパワーが上がったので木製のエンクロージャーが気になり始めたりはしています。自作もしくはキットでしょうか? その辺りに手を出すと、きっと大変な事になるんでしょうね。