自動車税をアプリで支払う時代

カード決済を飛び越えてアプリ決済開始

 今住む市は、納税のキャッシュレス化が非常に遅れた市町村です。近隣はカードでの納税決済が導入されてしばらく経ちますが、ウチの地域は未対応。ですが今年の自動車税の説明書きを確認すると、何と電子決済対応との文言が!カード決済を一足飛びに電子決済ですか。24時間/365日対応の面ではコンビニより遥かに利便性が高いと感じます。ペイジーみたいな、不便な上に前時代的な仕組みからやっと開放されたかと安堵しました。今後のさらなる発展に期待したいところですね。

とは言えヌケてる所も。誰に向けた行政サービス?

 個人的見解なのですが、"行政サービス"のサービスって市民ではなくお役所やその職員に対してのモノが多いなと感じます。全てでは無いものの、コレ等が受ける側の理に適ったモノで有る事は稀。書類や証明書など「市役所来なくても大丈夫ですよ」と匂わせますが、市役所以外に出掛けるのは変わり無い訳です。要は市の職員の手間を省く"サービス"な訳で、市民の便利に繋がるモノは一部でしか有りません。窓口センターなども同様で、枯渇しない資金を元に外注へ降っているだけで便利のためとは違う役割だと感じる訳です。資本主義の視点から見ると、発想が粗野で目的が内向きに見えてなりません。

今年で16年目になる車検付きのバイクですが、一昨年から納税証明書が送られてこなくなりました。それ以前でコンビニや窓口での納付以外を選択すると、封書にて証明書が申請しなくとも郵送される仕組みでした。現在は納税課へ足を運ぶ必要があります。しかしその旨の記載が無いのが現状。

納税書の裏書き

この文面には「欠陥のある案内」もしくは「悪意を持って記載していない」と感じる内容となっています。「二輪車はまだデータ連携が出来ていません。だから面倒なので役所に手間を掛けさせるな」とも受取れる内容。何故「もしくは、納税課にて証明書を~」と書かなかったのか。コレが 職員の手間を省く"サービス" で有るとする私の見解です。些末ですけど、コレだけに限った話ではないですからね。そして「告知は省く。疑問に思うなら業務時間に連絡しろ」と言うわけです。「尚、対応時間は常識として認知されてる筈なので記載しません」となる訳です。せめて Q & A のリンクでも有れば及第点だったのですが現状は落第。多くのコストと時間を掛けてるのに、最低限がクリアーされていません。

言葉は適正に選ぶべきだと考える

 「行政処理」とか「公務処理」等と書かれていたら、そこまで気にする内容ではなかったかも知れません。事実、多くの市民は疑問も持たず暮らしています。私の場合は 仕事柄や性格的な性分が絡む所だとは思うのですが、それでも「言葉が適切ではない」と思わずには居られない訳です。サービスと銘打つなら利用者の理を考える、最低限の定義です。一般企業や個人が 規則・言葉・表現に気を使い規制を守る中で、行政のソコ等辺は著しく意識低目だと感じます。過剰な必要は有りませんが、最低ラインは越えてもらわなくては困ります。
(年功序列を止め、外部・別業種からの中等採用を行う事で回避可能なはず。一般社会を知らない職員のみで行われる業務が歪である事は仕方ないとは感じます。多くの職員が"怠惰"ではなく"行動が報われない" のだと理解はしているつもりです。)