名刺デザイン 一新

気がつけば11年同じデザイン使ってた

 先日名刺デザインのお仕事を頂き、提案の1つに自分好みのテイストを盛り込み出してみました。結果的に依頼者の印象と趣旨を強くイメージした案が採用されました。ヒトを見て創るイメージは、自身の思う良しより優れていると言う事でしょう。今後も精進が必要な様です。

廃案を蔵入りするには惜しいと感じ、私用に手直しさせて頂く事に。私自身の名刺は随分前に作ったもので、急拵えながら不満の無い内容だったので長らく使い続けてきました。見た目はポップで我の強いレイアウトな点が気に入っています。今回のボツ案もソレに負けず好みな仕上。シンプルでいて遊びココロが有り、それでいて受け取り手に失礼を感じさせない内容だと思います。いくつか試したい事も有ったため、印刷見積をしつつ自身用は一足先に発注してみました。

画面やプリンターで刷った感じに比べ、色味や雰囲気に大きく狂うことの無い仕上がり。鮮やかさはインクジェットに劣りますが、概ね想定通りの品質で仕上がってきました。細目の書体や淡い色合いもムラ・カスれ無く刷れています。細かな凸凹が付く用紙を指定しマットな風合いが出る様狙いましたが、その辺りも活かせており満足感高めです。昨今 出回るコート紙の名刺に比べて、手にした際にザラッとした寒色が残る紙のほうが個人的に好み。ボールペンや鉛筆でメモも書けますしテープも貼れるので、渡した後も良い様に保存・活用して頂ければお仕事の連絡も増えるんじゃないかと期待してしまいます。

予算が許せば活版で刷りたかった

 ネットでの訴求や発注が容易になったため、活版印刷のサービスが検索しただけで見つかるようになりました。活字を組版するものから3Dプリンターで凸版を作るものまで多様ですが、1枚あたり130円程(単色 50枚印刷)からお願いできる様です。決して安くはないですが、不可能な金額では有りません。海外やお金持ちの方を意識する経営者でしたら、コレ位の版代は支払っても良いのではないでしょうか? 相談は必要ですが、文字の部分だけ活版で仕上げるとか出来るようにも思えます。昔は社章の空押しをしたり泊を押した名刺も多く存在しましたが、昨今そう言うデザインは見なくなりましたね。手軽な少量印刷も良いですが、一度位は凸版で刷られた特色使いの名刺を持ってみたいと思ってしまいます。