D750のホワイトバランスが、バランス悪い?
映画のベテランに学ぶ太陽の話を聴いて
とあるベテラン映画カメラマンの解説の中に「日本と世界とでは太陽光の色合いが微妙に違う」と言う話が有って、非常に興味深かったです。昨今のデジカメはセンサや演算など高性能化のお陰で、自動でもある程度調整してくれます。緯度・天候・その時の太陽の角度など 光の環境変化は刻々と変化。それらを何かしらの目安を基準に修正する訳ですが、その目安の元データは日本では無いと言う事でした。また映画では時刻や日時が変わっても一瞬の出来事の様に表現するべく、背景や多く映るモノを目安に調整するそうです。自動では「白を真っ白に認識できる」様 調整されるため、見た目を大きく狂わせるとの事でした。その他にも新緑の下では緑色が、色の付いた壁が有ればその色が、真夏の晴天では空の青色が反射として影響するそうです。自動ではそれらを無視して、白を白色になる様 調整するんだとか。過去の面倒くさい作業が良かったという話では無く、自動に慣れすぎて微妙な変化に使用者が対応できない事があると。これらは一般ユーザーには無用な価値観だと言えます。ですが写真自体に美術的行為が含まれているのに、気が付かない程に自然な制御がかかっている事に驚かされた訳です。
言葉にできない違和感はホワイトバランスだった模様
D750を使うようになってから、自身で見た感覚とデータ化された物に微妙な差を感じてきました。それが先の話でホワイトバランスだと分かり、少し落ち着いたのが先日の話。ではどれ程違うかと言われれば、見る側からしたら「どちらでも良い」程度の差しか無く、見比べなければ分かりそうもない差異だと感じます。ですが実物と対峙した身からすると無視することは出来ない訳で、直さずには居られません。
左は撮影時の設定(6450K)で現像したもの、右は測定しその値(7000K)で現像したもの。お皿やカトラリーの柄の白に注目すると、左は全体的に白が正確に映っていると感じます。右は写真の右側は少し赤っぽく、左側は少し黄色みかかった部分が見受けられます。調整されたディスプレイではこの差を明確に確認することが出来ますが、スマホの画面では差を感じる事は困難でした。はたしてどちらが正しい色合いでしょうか?正直どちらでも良いでしょう。強いて言えば「美味しく見える方」が正解ではないでしょうか。精々この程度の差なのですが、気が付いてしまったなら仕方有りません。自動で楽をしたい性分ではありますが、今後は撮影の時点で調整を加えていく事になりそうです。
それでも尚 編集は必須な訳で、もうちょっと手抜きしたいなとは思ってるのですけどね。