パソコンでスマートフォン用のマイクを使ってみる

MIC用3極ジャックへ変換が必要だと分かって

 先日導入したBEHRINGER B-5とTASCAM iXZの録音機材ですが、パソコンでは使えない仕様の製品でした。iXZに付く出力端子がスマホ用の4極(TRRS)端子で、これは一般的なMIC用3極(TRS)端子とはサイズや見た目は同じでも信号の扱いが違う規格だからです。急ぎ変換ケーブルを1本購入してみましたが、それはスマホ用4極端子からマイクを排除してステレオオーディオに変化する物で使えませんでした。改めてAmazonで検索すると、中華製品で配線図を掲載するアイテムを発見。送料込み990円ですが、コレを高いと見るか安いと見るか・・・。使えれば良いけど2本も失敗するようだと、秋月まで電車代払ってパーツを買いに行った方が確実なアイテムが用意できます。少し考えましたが、都内に出る予定も無いので今回はAmazonで済ますことにしました。

見た目は良いが、何やら怪しいのが届く

 幸い国内在庫が有って直ぐに届きました。バルクかと思いましたが、パッケージ品で一瞬真っ当そうに見えます。ですがよくよく見ると、特殊配線なのに仕様・用途・説明・商品名が何処にも有りません。裏面のバーコードと型番がそれを表している様ですが、店売りだったとしたらどう購入に繋げるつもりでしょうか?真っ当な商売をする気がない様が感じ取れます。そもそもコレ動くのかな?

さっそく接続してみると、一応説明通りの変換はなされている様でした。iXZをスマホ接続で録音した際に出ていた大きなノイズは、USB-DACのMIC入力ではかなり減少。多少のノイズは残りますが、私の用途では我慢できるレベルに抑えられています。最悪の場合、USBタイプのオーディオ・インタフェースに買い換えが必要だと懸念していたので助かりました。さっそくサンプルを録音。

スピーカーだと気になりませんが、イヤホンで聞くと若干ホワイトノイズが乗っています。マイクの方は古い中古でしたが動作は問題無さそうですね。想像よりずっとクリアに感じます。安いUSBコンデンサマイク買うより良かったのではないでしょうか。このタイプのマイクはセッティングなど勉強が必要ですが、その分 手軽なものよりリターンが大きいので編集していて楽しく感じます。

一応目標達成か。ちょっとオチは付いたけど

3.5mm 4極(TRRS)端子→MIC用3極(TRS) 変換

色々不安になりましたが、ひとまず運用形態が出来上がりました。仕様は怪しい変換ケーブルも、プラグや配線カバーなど見た目の良さは流石の中華製。徹底的に外見にお金をかける姿勢は、日本のメーカーにも見習ってほしいと感じます。ただし技術的なオチを発見。スマホ用4極端子のマイクは無条件にモノラルなのですが、この変換プラグはっ出力でステレオに配線されています。そのためマイクからの信号が減衰していて、録音レベルが低下。出来ればiXZのボリウムは1/2位で使いたいのですが、現状では歪が大きな全開付近を使用しています。こう言う辺りは中華製なんですよね。

とは言え、使えるのは有り難い。ノイズは気になりますが、それでも今まで使ってたピンマイクに比べればかなり音質が向上しています。その上 安上がりに済み、当初より質の良いマイクが手に入りました。将来性も有り、全体的に満足度の高い設備投資です。余裕ができたら録音機器も揃えたいですね。その時はZOOM F3みたいなレコーダーでステレオ録音にチャレンジしたい感じです。