ノイズ対策品で中華アンプの音質は向上するのか?
何をやっても凡そ変化はする、ただし改善とは限らない
今回は長らく使っているD級アンプ TOPPING TP22のACアダプタにFX-AUDIOの ACCESSORY SERIESを取り付けてみました。今まで付属のスイッチング電源から手持ちのリニア電源に変えてみたり、ノートパソコン用の大きなACアダプタを買ってきたりしましたが、正直な所 変化に気が付くほどの何かは得られませんでした。どの電源もコンセントの都合でノイズが乗っているんでしょうけど、測定器でも無いと判断できない差なんだと思います。正直オーティオの変化ってスピーカーやアンプを変える事に比べると、それ以外の部分は改善・改悪の判断などできないのが現状です。それより、趣味の道具なのだから自己満足が得られたかが重要。箱庭オーディオ的には『自信が良かったと思えれば実質的な良さは二の次』と気楽に構えているのですがいかがでしょうか?
デジタルオーディオと言いますが実際はアナログ信号が多くを占めている訳で、阻害する要素をどれだけ排除できるかが改善のカギだと考えます。騒音とかなら分かりやすいのですが、電源周りは確実にノイズが乗っているはずなのに専門の機器が無いと認識できないのが厄介。加えて問題点を無視しても機械としては正常に動作するし、測定機器が手元にない以上 変化は感覚器官で判断する他ありません。故に自身で試すしか無く、また尺度のない人には理解し難いものです。幸い大まかな理屈は理解できるので、他人の尺度が無くとも不安にはなりませんが結果が得られるかは別の話。
無くても気にならないが、有ることで気が付く系のアイテム
今回のアイテムも確実に変化は得られたものの、それを説明する程の何かは得られていません。強いて言うなら『ボリウム値を替えてないのに聞き取りやすくなった』『高音よりの打楽器などが聴こえるようになった』『最大音量で無音時にノイズが乗らなくなった』の3点でしょうか。1番目などは、抽象的な変化すぎて説明できず困ります。ただ要素は2番めの打楽器などメロディーとは別の音が聞き取りやすくなった事と付随しており『音が大きくなった』のではなく『邪魔していた何かが減った』と解釈しています。そして要因が3に繋がるわけで、電源ノイズに音は無くとも信号として送り出される際に邪魔をされると情報を認知しにくくなるのだと予想します。有りがちな説明ですが『霧が晴れたような感じ』となるのでしょう。旨味成分に近いもので『確実に存在するのに、どんな味だか解らない』類だと感じました。正に成分で、認識には測定器が必要そうです。
結果的には音質向上が図れているので、良い結果が得られたのだと感じます。反面、私の好きな音の鳴り方からは少し外れてしまいました。良くなったのに好みからズレたので、好みに寄るように何かを変えると言う字面だと不毛な気がする結果となりました。認識したためにACCESSORY SERIESを外す事もできなくなったので、別の手段で好みに寄せる事が必要ですね。