タイチのジャケットにコミネのプロテクターを入れると、

20年ぶりにメッシュジャケット更新

 貧乏ライダーを30年も続けてきましたが、幸い転倒する事が無かったのでウェアーはどれも古いです。メッシュジャケットは20年前、ウィンドシェルは15年前、ウィンタージャケットは10年前に買ったきり未だ現役。学生時代に購入したメッシュは当時お金が無くてセール品を購入したためサイズを選べませんでした。ダボダボで着心地が悪く出番が少なかったため、今でもキレイな状態です。40歳を過ぎてサイズの合わないウェアを着るのは流石に嫌だと感じて、RSタイチのメッシュプロテクタージャケットを購入したのは今年の春。丁度良い季候になってきたので、そろそろ着て出掛けようと思っています。

タイチのジャケットにコミネのプロテクターを入れると、

脊髄保護のために買ったのに、その部分が酷い

 40歳を迎え反射神経が鈍くなり転倒を危惧したのも、ウェアーを買い換えた理由の一つです。合わせて奇妙な運転と事故が多くなってきた昨今、安全運転を心がけても巻き込まれるリスクが高いと感じたのも理由です。ケガは仕方ないですが、死亡や障害を負う事は正直御免。だからと言ってバイクを降りる気もありません。より安全な装備をと思いプロテクター装備のジャケットを購入しましたが、肝心の背面はスポンジ1枚で絶句しました。20年前に購入した際はポケットのみでプロテクターは入っていませんでした。それを考えれば肩と肘にレベル2のプロテクターが着くだけ良いとは思う物の、ダメージを受ければ死の可能性もある脊髄のプロテクションが雑な事に落胆します。肩や肘はケガとしての統計が多いのは事実です。しかしバックとフロントのプロテクションは簡素で、生命を考慮したパッケージとは到底思えません。検索してみてください、バイクによる死亡事故の原因の多くは頭部、続いて胸部へのダメージ。そして転倒時、大きな事故では最初に着地するのは背面部です。いずれの場面でもハードプロテクターを装備する事で、重症化を防ぐ事が可能な事をデータが示していますが肝心のプロテクターは別売りなままとなっています。肩・肘のプロテクターは安価です。そして転倒により大けがはしますが、死亡のリスクは極めて低い部分です。ビジネスを無視しろとは言いませんが、褒められた話では無いと感じます。肩と肘こそユーザーに任せて、胸部と背面部は標準で真っ当な物を付けて欲しいと思うのは間違っているでしょうか。

各社はプロテクションについてどう考えているのだろうか?

 事故と同時に、どの様なプロテクターを導入するのがベストかも調べました。ウレタン素材やD3oなど先端素材のソフトマテリアルの製品は多様ですが、ハードマテリアルの製品は多くありません。事故に遭われた方の多くがハードタイプバックプロテクターの必要性を提言しています。しかしRSタイチ・クシタニ・ゴールドウィン・パワーエイジはソフトのみ、HYODで辛うじてソフト・ハードが選べる程度です。そんな中コミネはバックプロテクターだけで7種類を展開。その他にプロテクタースーツ、ボディーアーマーなど10種以上で、胸部・背面部に重きを置いた商品を多数揃えています。マテリアルはハードが中心で、先進素材は使われていません。その分形状が豊富で価格は4,000円前後からです。バイクウェアーはそもそも単価が高いのに、先進素材を使う各社のプロテクターは1万~2万円。海外では同じ素材でも4,000円前後で販売されている事を考えると、共感しがたい事です。コミネは肩・肘・膝でソフトとハード素材を選べ、かつ用途によってレベルの異なる選択肢を提示しています。年式の古い製品も継続されているため手放しに喜ぶ事は出来ませんが、買う側の気持ちを汲む姿勢は理解できます。

タイチのジャケットにコミネのプロテクターを入れてみた

 メーカーによってプロテクターの形状は異なります。タイチのジャケットにコミネのプロテクターが入らない事は明白でしたが、工夫次第で何とかなりそうだったのでSK-679のMサイズを購入。長さ×幅の最も近いモデルを選びましたが、形状はかなり異なっており無加工では使う事が出来ませんでした。加えてプロテクターポケットの挿入口が、最も幅の狭い部分に設けられていて更にハードルを上げています。

ポケットの寸法には余裕があったため、上部は無加工でも挿入できました。問題は全長と下部のくびれた部分です。長さは切り詰めル部分が有るため問題ありませんが、くびれ部分にくるハードプロテクターの幅がポケットより広くなっています。ひとまずプロテクターをよける形で線を引き、現物合わせをしながらスポンジ部分を切詰め調整。

下部は約1cm、左右共に約2cm切詰め、余裕が無い感じのジャストサイズでポケットへ入れる事が出来ました。ガードの張り出し部分はポケットに少しシワが寄りましたが、表地や他の部分に干渉する事は無く機能や気心地に影響を及ぼす事は無さそうです。外を覆うメッシュ素材がほつれたりスポンジとメッシュが剥がれてこないか心配しましたが、元々カットする事を想定した造りのため其々の素材が分離する事は有りませんでした。テープなどで切り口を補強した方がより安心できそうですが、私はそのままにしておこうと思います。

加工する事を考えれば、先進素材より適している

 SK-679は小売りで2,860円で購入しました。タイチの製品なら4,000円(小売)、ヒョウドウやのD3oなら1万円(小売)です。とてもじゃないですが、カットして使おうとは思いません。コミネのガードは快適さには掛ける物ですが、衝撃や擦過に強く安全性で劣る部分はありません。形状の異なる各社の形状に合わせる事の出来る価格と素材が選ばれていて非常に優秀です。ユーザーは安価に買える同社の製品を選ぶ事を『コミネマン』と自ら揶揄しますが、決して軽んじている訳では無いでしょう。今まで通っていたショップの統合から、コミネを選ぼうと思う事は有りませんでしたが、今後は特にプロテクター関係でお世話になる事になりそうです。