今年一発目の釣行・松川湖
松川湖漁協のWEBサイトが消えている
昨年末なのか今年なのかは定かで無いですが、松川湖漁協のWEBサイトがクローズ。市町村や観光協会に比べれば、随分やる気の無い管理だったので契約でも切らしたか?と思いましたが少し気になったので、釣り始めも兼ねて現地まで様子を見に行く事に決めました。昨年の漁業規則は1月末までなので、もしかすると規則の改訂や釣り禁止なんて事になっていないかと不安がよぎります。
今年一発目はツーリングがてら午後イチ釣行
気まぐれ釣行なので、家を出るのもゆっくりです。朝食を食べ荷造りし、10時過ぎに出発。そのせいで伊豆方面は西湘バイパス早川から渋滞に巻き込まれました。真鶴道路も早川出口も135号線も偉い混み様。海沿いのルートでは日の高い内に到着出来そうにありません。急遽進路を熱海峠に変更し、伊豆スカ経由で冷川から松川湖を目指す事にしました。積雪と10月豪雨の影響が気掛かりでしたが、箱根・熱海峠共に大きな影響は無し。伊豆スカも冷川から天城高原まではチェーン規制がかかるものの、手前の区間はバイクでも通行が可能との事。スローペースで駿河湾と相模湾を一望できる峠道を満喫します。



大雨の影響か1カ所の橋で工事中だった事と、運転ミスでガードレールを突き破った地点が2カ所在った事を除けば道路事情は概ね良好でした。海沿いに比べると商店も無く、遠回りな上に標高が上がるため寒くなるため覚悟が必要なルートですが、天気に恵まれればこんなに気持ちの良い道はありません。渋滞には閉口しましたが、逆に得した気分になれます。予定より少し時間が掛かりながらも、14時過ぎに松川湖へ到着。事務所に人が居たので釣りを始める前に事情を聞く事が出来ました。
松川湖は2020年も変わらず釣りが出来ます
結論としては釣り規則に変化はありません。日釣券は1,000円、放流は第2週目の金曜日、水量の減少する6月からは放流無し、ワーム・エサ釣り・ブラックバスは禁止です。ただし変わった事も在るそうです。この2月から放流魚をニジマスからドナルドソン・トラウトへ変えたとの事。これは近年評判の低下と人出の減少に歯止めを掛けるための対策だそうです。今後は県の担当者や養殖場とも協力して、下流域も含めたルアーフィッシングのしやすい環境を整えていく予定なんだとか。管理釣り場以外でドナルトソンを放流する釣り場は近県では松川湖が唯一なので集客に繋げたいとの事です。「成長が早く、生命力が高い魚なので2~3年を目処に自然繁殖してくれれば豊かなフィールドに変わるはず」とのお話でした。細かい話は省きますが、以前の様な多くの釣り人が訪れるフィールドにするべく新しい体制で取り組んでいくそうです。

実際のところ魚は入ったのか?
話が本当だとすれば嬉しい限りですが実際はどうなのか?今までも放流シタシタと聞かされましたが、この2年は特に魚の気配は薄いものでした。今日の話では2日前の7日に3~40cmのドナルドソン 80kgを放流したとの事なので、100匹前後が湖に入ったものと予想できます。その話の続きに耳を疑う発言も在りました。『放流日の午前中は好調で一人頭10匹は釣れたが、午後には釣れなくなった。今日は釣れないと思う』と。ソレまでは饒舌に語っていましたが『何故午後には釣れなくなったのか。どうして今日は釣れないと思ったのか。』の説明は成されませんでした。

魚の気配は無きにしも非ず
かなり期待薄だと感じつつも、日釣り券を購入し2時半より開始。 気温4度・水温5度で風は弱く、悪くは無い様子です。昨年末に訪れた際に感じた濁りは完全に消え、水位は高く釣りやすそうに感じました。とは言えインレットには魚影は無く、公園側ワンドは大きなコイが水面を占有しているため浅場は期待薄。流れ込みを越えて南側湖岸にポイントを絞り釣り始めます。北側スロープの方が日が長く暖かいのですが、午後から釣り始めるのなら夕暮れの早い南側が良いかと考えました。

相変わらず静まり返った水面なのですが、今日は魚の気配が感じられます。ライズとか魚影では無いのですが、魚独特の生臭い空気が時折漂ってきます。これは芦ノ湖や東古屋湖では感じる事なのですが、魚が回遊してきた際に独特の匂いが漂ってくる気がするんです。気のせいかもしれませんが・・・。その後4時を回った頃ライズを数度目撃、直後に28cmのトラウトをキャッチする事が出来ました。


胸びれも腹びれも短く、丸まった尾びれを見る限り放流間もない個体だと分かります。比較的小ぶりですが、食いつきは鋭くやたら左右に走る元気な個体でした。更に大きく育って欲しいと願いリリースします。
『誰のために』を考えるべきです
ある大きな湖の関係者と話した際、こんな話を聞きました。『遠くからいらっしゃる方々のために釣り場を整えているんです。この湖での釣りは観光業の一環です。年券1枚で魚を仕入れに来ている地元民のために放流している訳ではありません』と。その釣り場は近年、水質保全・持出し数制限・釣り方の区分け・それら決まりの周知徹底と監視の強化によって離れていったアングラーを呼び戻す努力をしているそうです。漁協管理の釣り場からアングラーが居なくなり、管理釣り場に多くの釣り人が集まるのは何故なのか。そもそもマス種や鮎などを放流してまで人を集める目的は何だったのか。本当に人を呼び戻したいと思うのなら『誰のために』行っているのかを今一度考えて欲しいと願いします。