秋の輪行ツーリング
実態は交通費節約の貧乏旅行
知り合いのお誘いで毎年、春と秋に那須までBBQに出掛けています。例年ならオートバイで向かうのですが、今回は生憎の雨予報。河原やキャンプ場では無く、お庭で開催なため雨でも開催です。交通費を何とか安上がりに出来ないかと画策し、今回は電車と自転車を活用する事にしました。事前に相乗りの誘い等を出せればレンタカーだったのですが、段取りが悪かったので仕方有りませんね。
朝イチの電車にチャリを持って乗車
神奈川から那須までは各駅停車で4時間・新幹線でも2時間半かかります。到着時刻を鑑みて朝イチの東海道線直通 - 宇都宮行きに乗車しましたが、それ以外の時でも輪行での移動は基本的に空いてる時間の空いている車両を選びます。早朝の先頭車両は大概空いていますが、それでも通勤の方が40人位は東京まで乗っていました。運転台の壁面に輪行袋を固定し目の届く席を確保。まずは宇都宮まで、普通列車の旅です。

お仕事に向かう方々を後ろめたい気持ちで見送りますが、東京駅を出発する事には先頭車両の乗客はほとんどが下車してしまいました。新たに乗り込む人も無く、ガランとしたまま埼玉を抜け栃木へ入ります。2時間半同じ電車に揺られて、終点の宇都宮へ到着。5時46分に乗車したのに、今は8時20分。ホームを移動し東北本線に乗り換え、那須塩原へ向かいます。
休日限定、この旅の電車賃を3割お得に
今回の旅では“休日おでかけパス”を活用しました。土日・祝日・夏休み・年末年始に購入できるエリア指定の1日乗車券です。西は小田原(東海道線)・大月(中央本線)、東は土浦(常磐線)・成田空港(成田線)・成東(総武本線)、南は久里浜(横須賀線)・君津(内房線)・茂原(外房線)、北は神保原(高崎線)・足利(両毛線)・自治医大(宇都宮線)と、関東平野を大凡カバー。特急券・グリーン券を買う事で新幹線や普通グリーン車へも乗車可能。茅ヶ崎在中の身としては、遠出の際に大活躍の有り難いアイテムです。自治医大から那須塩原までは別置乗車券を購入。乗り越し分の切符を用意すれば、エリア外の駅で下りる事も可能。今回は片道3,740円掛る所を往復で5,000円。エリアの南端から北の端まで移動するため、フリー切符の強みをフル活用した結果です。

那須はサイクリング超オススメエリアだ!
東北本線もかなり空いていましたが、他の乗客に迷惑が掛らない様に最後尾に乗車。最後尾車両は始発駅の宇都宮を出発するとホームの屋根が無い駅ばかりなため、途中駅で乗客が来る事はありません。9時24分、無事 那須塩原駅に到着しました。新幹線が停車する観光地の駅だけに、駅舎もキレイで広々。ターミナル前にもトイレや屋根が有って、輪行には打って付けです。邪魔にならない柱近くで自転車を組み立て、レインウェアーに着替えたら出発。

目的地まで片道13km、平均勾配2%の短いサイクリングを楽しみます。舗装がキレイで路肩も道幅も広く自転車を楽しむには絶好のロケーションですが、本日は生憎の雨。1mm程の弱い雨粒ですが、気温は13℃に満たないためソコソコ辛い感じ。加えて牧場や畑から出た土が道路に出ており、走行時にかなり巻き上げます。途中、交通量の多い幹線道路から裏道に入りましたが、時折道路を横切るグレーチングが現れ恐怖する事も。行きは落ち着いた速度なのでまだ良いですが、帰りは確実に速度が乗るので気を抜くと大ケガをしそうですね。予定通り10時過ぎに現地到着。多少濡れはしました、無事貧乏旅行の前半を終える事が出来ました。
帰りは余裕を持ってグリーン券を購入
16時30分に集まりは解散。雨足は若干強まりますが、帰りは延々下り勾配なため楽ちんです。速度が出すぎない様にしながら気を配って走りますが、30分と掛らず那須塩原に到着。チャリも浸水・全身グショ濡れなため、輪行準備や着替えにかなりの時間を費やします。17時には駅に着いていたのに、身支度を終えたのは45分過ぎ。乗ろうと思っていた宇都宮行きが丁度出発してしまい、次の電車まで30分空いてしまいました。他の駅なら途方に暮れる所ですが、那須塩原は流石!新幹線発着駅。改札の外にもかかわらず、イートイン併設の休憩エリアが有ります。そこで少し早めの夕飯を済ませ、体を温めてからホームへ。車内は空いていましたが、先頭車両に乗車し宇都宮へ向かいました。

宇都宮では、丁度良く当駅始発 東海道線直通 - 平塚行が出発を待っていました。ほとんど乗客が居ませんが、短い10両編成です。時間的に都内に入ってから乗降が増えるでしょうから、帰りはグリーン車を使用する事に。最後列の座席を活用すると、更にたの乗降客に迷惑を掛ける事無くチャリを運ぶ事が可能。グリーン券は800円で、50km以上を乗車する場合は一律料金です。始発終点での購入だとお得感はかなりの物ですね。19時13分に出発しますが、ウツラウツラしている内に地元に到着。時刻は22時11分です。帰りは行きに比べて30分程余計に時間が掛かっているのですが、感覚的には一瞬で到着しましたw グリーン車だと盗難や破損の心配も無く、また迷惑も掛けずに過ごす事が出来るため寝入ってしまってもかなり安心。
荷物が多くて不安も有りましたが、無事長距離の輪行旅を終える事が出来ました。チャリを持って出掛けるという機会は、思いの外ありません。ひたすら走って距離を伸ばすのはチャリの本分でしょうけど、知らない土地まで出掛けて走る以外の事も楽しむと言うのもチャリだから成立する遊びの形です。少し敷居は高いのですが、その分楽しみも多いです。今後も何処か楽しめるルートを探して見たいですね。