便利さを求めてPionner C5truly wirelessを購入

" 音質 " と " 便利 " 果たして心地良いのはどっち?

 同じ金額・機能だったなら流行りや多少の便利を犠牲にしても質と結果を求める性格です。音楽でも同様で 再生機器だったり、スピーカーだったり、配置だったり、ソースだったり・・・出来る範囲で " より良い " を目指すなら流行りなんて無視するのが私の「 箱庭 オーディオ 」の理念。要はお金を掛けたくない、それでも質は担保したいと言うだけの事です。なのでBluetoothオーディオ機器には長らく興味が湧きませんでした。どう頑張ってもワイヤレス時のD/D変換が有線のD/A変換より勝ることが無いからです。ソレ以外にも期待できない理由が多々在って今までは目に止まる事が有りませんでした。スマホの買換でオーディオジャックが消えるまでは・・・。という訳で 技術的に良くなった節も見受けられるワイヤレスイヤホンを期待せず試す事にしてみました。

廃業ブランド PioneerのSE-C5TWを選択

 中華製品は嫌ですし、JBL・SONY・audio-technicaでは予算に合いませんでした。高くて良いならワイヤレスじゃない製品が買いたいです。それに出先で絶対落としてくるはず。それを加味すると上限は5,000円でしょうか。企画倒れか妥協して中華のどちらかになると思って居た矢先、ヤフオクに未開封品のパイオニア SE-C5TWを発見しました。同社は2015年にホームオーティオから撤退、2022年には統合先のONKYOも事業から撤退したブランドです。数が出てるので、これは売るに売れなくなった何処かの不良在庫と言うことですね。2020年発売で当時の小売価格は9,000円。それが送料 税込 2,400円でした。

グローバル展開を意識したパッケージで、アクセサリーも飾り気無く最低限に抑えられています。複雑な機能がほぼ皆無で マイクは通話・外音用機能のみの割り切り仕様。EQやノイズキャンセルも無くて、個人的に凄く好印象です。形状デザインも無駄を完全排除したシンプルな物。当初どうやって耳にねじ込むのか分かりませんでしたが、対耳輪 ( 耳穴の向かいの窪み ) にボディの丸みを収める形状で思ったよりフィット感は良好です。イヤーチップは同形状のシリコンタイプが S / M / L 各1個。質感は同梱品のソレなので手持ちのチップを使いたかったのですが、ノズルが大口径で手持ちでは対応できませんでした。ただ純正のSサイズと耳との相性がかなり良くて助かりました。片側実測 4gの重量とワイヤレスの効果で軽さの恩恵を感じます。今まで使ってきたIMEに比べると違和感や痛みが少なくて嬉しいですね。

左右1個づつ固めのタクトスイッチがロゴの下辺りに配置されています。右側は再生・停止・送り操作・左側はマイクON/OFF操作を担当。右側 長押しで両側の電源OFFなのに、起動は左右個別操作で、かつ左側を先に起動するのが不思議な感覚。これはペアリング機能の都合みたいですね。片耳使いは左側のみ起動で使います。

ケース側の電池は3.7V 250mAh でイヤホン2回分の容量に相当します。充電時間は1.5h 。インジケーター4灯配置されてて分かりやすい。イヤホン側は容量不明ですが満充電で5h 再生可能との事。こちらも充電時間は1.5h。残量は 電話/通話 設定をONにしておけばペアリング画面でザックリ確認が可能です。箱出しではケースの電池がほぼカラでした。イヤホン側は確認し忘れましたが、普通に充電できたので一安心です。

新たな価値観だと思った!全体としての印象と感想

 再生して最初に感じたのは「 ホワイトノイズ デカいなっ! 」でした。とは言え再生中には聴こえないレベルで想像して頼りは控えめな大きさなので助かります。音作りに関しては良い意味で " 普通 " の印象。ドライバーは素材不明(非公開)のφ6mmサイズ ダイナミックタイプで無難な仕上りです。広がりは無いですが、特に不足も破綻も発生しないニュートラルポジションは聴き疲れなく長時間 聴けます。

シンプルで不足がないバランス型の優等生ですね。反応や操作など もっと印象の悪い機器だと思っていたのですが、想像したより高い完成度です。そして「ワイヤで引っ張られない」快適さが驚きです。" 音質 " とは元来 出てくる音だけで構成される事象では有りません。振動・騒音・タイミング・身体の姿勢 等 様々な刺激が作用した結果です。無線機器はそれ自体の再現の質こそ低いですが、ストレスの少なさで不足分を遥かに凌ぐのだと感じました。

反面 運用面では疑問の多い設計だと感じます。ケースで持ち運び、その間に充電する仕組みは一見優れてるようで寿命は無視しています。イヤホンは50分・ケースは70分で8割充電出来るのだから、もう少し違った電力管理が出来たはず。ささやかな便利の裏に早期買換を強要する意図が透けて見えて不愉快。こうなると「次は高い製品を買いたい」と思う気分にはさせません。だから定価で買う気が起きないし、今回も正規品では無い訳です。やはり間を取って小型のDAP辺りが私向きになるんでしょうか? SHANLING M0s なら有線でもバランス取れてて満足度高そうに思えるのですが・・・その辺りはまた別の機会にしましょう。