捨てようかと思ってたPPボードの切れ端で、キャップキーパーを自作する

捨てるには惜しい数と大きさ

 円錐型ディフューザーがほぼ完成したので、図面やボードの切れ端を整理してます。未使用の部材は何かのために保存しますが、困ったのは切り刻まれたが塊としては大きな切れ端。何とも中途半端なサイズですが数が有るだけに 貧乏性は顔を覗かせます。サイズ的に引き出しの仕切りに加工できる程度。次のゴミの日までになにか思いつけば活用、無ければ処分のつもりで一旦保留。期限決めないとこの手のモノは延々たまり続けます。もったいない気持ちを抑えて捨ててしまうのが、良いのですよね。

帽子の型崩れを防ぐ道具が欲しかった

 ひとまず今思いつくのは、最近増え始めたキャップ・ハットの型崩れを防ぐ道具でしょうか。調べると帽子キーパー的なアイテムが売ってたりします。そう言えば店頭ではボール紙を中に入れていたりしますね。端切れのサイズとも合いそうなので、ひとまず図面を引いてみます。

今回は端切れの大きさと相談しつつ、脳内で設計し直接 形へ落とし込み。形にしたものを採寸しテンプレートを起こし再調整していきます。数量や工程を加味しての作業は難しいですが、その分 楽しいですね。アイディアベースだと作業中に不便や無駄が出るし、効率化しようと思うと製品自体に不合成が発生します。平面のモノを考えるのに多角性が要求されてて驚きました。試作1号作成 → 実寸法を取り込み、テンプレートを作成 → 量産しつつテンプレートを最適化 → スピードアップした頃には切れ端が終了。5個ほど作って家中の帽子に差し込みました。

これで綿や麻の帽子も潰す事無く保管できそうです。「スリットをサイズごとに」とか「誰でもぴったりサイズ」なんて要望が家族から出ましたが、そんなの反映してたら激不便な製品が出来上がります。今回は頭周りから専用サイズのキーパーを作ったので他の人は使えない代りに本人が使う分には凄く便利です。キャップなら -1cm / ハットなら +1cm の高さの変更があれば尚良い感じ。そう思うと既製品の設計製造って本当に大変ですね。要望や的外れな指摘に対応しつつ価格と品質を保持すると思うと「高くなるのは仕方ない」と思いつつ、結局 自作で済ますので何だか申し訳ない気分です。