35mmを売って、新たに35mmを買う
新しい設計のレンズに慣れると、古いレンズが古く感じる
APS-CセンサのD7000を使ってた際に導入したAiAF Nikkor 35mm f/2Dは、軽量コンパクトで雰囲気のある写りがお気に入りの標準レンズでした。今の写真の基礎が有るのは、初期から愛用しているAiAF Nikkor 24mm f/2.8Dと35mm f/2Dが在ったおかげです。フルサイズ一眼のD750に乗り換えてからも多くの時間を35mm f/2Dと過ごしましたが、徐々に四隅の甘さが気になるようになり出番が減少。柔らかい感じやノスタルジーな色合いが好みなら良かったのですが、メカや構造物を撮るのが楽しい身としては物足りなさを感じる訳です。今後もFマウントカメラを使いたいと思っているので、思い切ってレンズ群の更新を行うことを決意してから5年。入れ替えも追加もしないまま過ごしている内に、ニコンが主要ラインナップを残して多くの製品を生産終了。ケツをまくられる形で買い替えを決意する事になり合われて知ら調べを始め今日に至ります。
11年使ったレンズに程よい査定額が付いたので
使用機会が多くなるだろう35mmはどうしても確保したアイテムです。ニコンには低価格帯の35mm f/1.8G EDが有りますが、それでも新品で6万前後。PCの更新やオートバイの修理も控える中でポンッと出る金額では有りません。そんな中、大手中古販売店のサイトで35mm f/2Dが高額買取リストに入っているのを見つけます。なら中古品で機材入れ替えをするのが得策だと判断。かくして35mm→35mmへの買い換えとなった訳です。出来れば『美品』が欲しかったですが、予算的に余裕がないため程度の良い『良品』を検索。その合間にマップカメラの店頭で35mm f/2Dを見てもらうと満額23,200円買取の査定が出たので、通販部門で条件の良い品が出るのを待ち買い替え注文しました。すると査定が何故か『難有り』で800円に。顔が見えないからと舐めた対応をされてしまいキャンセルを余儀なくされました。もう一度店頭を訪れてクレームでも入れようかと思いましたが、質の悪い会社に時間を割くのは勿体ないと感じ別のサービスを検索。カメラのキタムラでも高額査定リストに入っているのが分かったので、実店舗で査定を依頼すると16,700円に。当初予定より安くなってしまいましたが、対応が良く値ごろな『良品』も確保できたのでキタムラでお願いする事にしました。
中古品 購入 | Nikon AF-S Nikkor 35mmf/1.8 ED 《B品 - 箱・説明書 欠品》 | 37,200円 |
下取り査定 | Nikon AiAF Nikkor 35mm f/2D 《光学良好、ただし外装テカリでマイナス査定》 | -16,700円 |
合計 | 20,500円 |
購入したのは2011年8月で30,800円でした。11年使ったのに半額位の価格が付きましたから非常に良い条件だったと感じます。購入当時の自分は、古くなれば査定額なんて付かないだろうから壊れるまで使うのだと信じていたはずです。他の機材は箱が残ってるのに、コレは取っていなかったので。だからでしょうか、店を出るとき少し寂しさを感じました・・・が、仕方有りませんね。保管庫の隅でホコリを被って過ごすよりは、次のユーザーの元で活躍してくれた方が良いだろうと思う事にします。
想像より遥かに良い買い換えになりました
新しく来たレンズは、内部に本当に小さなホコリが数個。しかし前玉辺りにも後玉辺りにも曇り・カビ・ホコリは無し。外観はフードに小さなブツケ傷が有りますが、ボディやマウントにはダメージや擦れは無し。型番の金文字とラバーに薄く擦れが有りますが、正直気になりません。ロットナンバーを見ると生産初期の物だと分かりますが、それでも正直なところ《B品》査定な理由が分かりません。お店の人も『コレを担当した人は辛い査定をしたんでしょうね』と一言。店頭でのピントや偏りのチェックも問題なしです。
サイズ的には1.5倍に増したでしょうか。フード込だと1.8倍位のサイズです。重量はプラのボディとレンズの影響で、軽くなった感覚です。コートの質が向上しているのでレンズの透明感もかなり上がっている印象。1/3段しか変わらないのに、ファインダー越しの視界が妙にクリアに感じました。デザインもモダンになってカメラのデザインとマッチするようになり、『新しいのを買ったな』と言う気分になります。ピントが合焦するまでのスピードは大きく変わらない印象ですが、動作自体は小気味よく迷いは減ったように感じます。それより動作音がかなり静かになったのが良いですね。これはレストランやコンサートなど、センシティブな場面で大変助かります。他には何が気になっただろうか、やはりキレイな事かな?非常に満足感高い買い物ができました。さっきまで凄く寂しい気持ちだったのに、それを上回ってワクワクしますね。来年は外出時の寄り道写真が増えそな予感です。