改めて新タイヤを見てみます
まずは後輪を交換、前23C後25Cで運用
自動車やモーターサイクル同様に、荷重がかかる後輪を前輪より太くしたらどんな感じになるか興味がありました。今回 新タイヤを入れるにあったって試してみたものの、エンジンが人間なので平地や登りでは特別変化を感じることが出来ずに終わります。どちらかと言うと25Cによる重量増の方が影響しており、転がり始めのダルさが強く主張していました。また30km/hを超えると不思議と加速するのですがソレ未満では速度が伸びなかったため、ウェットコンディションだった前回のライドではタイヤの利点が活かしきれなかった模様。ただ峠の下りでは、今まで無いくらい狙ったラインを走らせることが出来、かなりコントロール性が高いと感じました。それが前後サイズを買えた影響なのか、単に新タイヤが良かったのかは分からないのですけれど・・・。次回の横浜練では前後25Cとなるので、同じ下り坂でどういった印象が得られるのか少し楽しみです。
日本ではイマイチ売れてない印象のMAXXISを選んだ理由
単に安く入手出来たのが理由ですが、個人的には自動車やモーターサイクルのタイヤ製造ノウハウを持つ会社はチャリのタイヤしか作らない会社より信頼性が高いと思っています。どれ程データを共有しているか定かでは有りませんが、開発も研究もテストも自転車専業のソレとは比べ物にならない程の予算とデータを有する企業だからです。それらが明確に製品上に現れる事は有りませんが、雰囲気は感る事が有るので個人的に信頼していまいます。
MAXXISは台湾の製造メーカーでモータースポーツ特にオフロードに強いブランドですが、ロードバイク用タイヤも製造しています。IRCもそうですがチューブレスに関しては以前より製造していて、その分技術も信頼性も高いのではないでしょうか。ただ日本ではMICHELIN・Vittoria・CONTINENTAL等に比べて人気が無いのか、店頭ではあまり見かけません。TREKやCannondaleなどアメリカンブランドは人気有るのに、パーツ等はヨーロッパブランドの方が強い気がします。MAXXISはどちらかと言うと米寄り。確かにロゴや色のあしらいなどヨーロッパブランドとは違う感じがしますが、そこら辺が影響していたりするのでしょうか?アンケートが取れたら面白いかもしれませんね。
MAXXIS HIGH ROADの印象は非常に良いです
チューブレスレディのMAXXIS HIGH ROAD 25Cはカーボンファイバービード等の意欲的なスペックを盛り込んだタイヤ。重量は290g(実重量計り忘れ)と各社製品に比べ重目ながら、最大空気圧は125PSIと高めで定価は7,800円と手頃になっています。センターはスリックでショルダーに若干の溝が設けられていて、形状はキレイな丸形。ビードはバリなど少なく非常に滑らかな仕上がりでした。ショルダーとサイドウォールの境目に明確な部材の変化が感じられ、トレッドは厚めに配置されている印象。IRCとMAXXISはトレッド部を盛っている形状ですが、他のメーカーはシームレスな仕上がりが多いように思えます。大きな差はないのでしょうけど、個人的にはライフは長くあってほしいので前者のほうが好きかもしれません。C15リムでワイド25.5mm。普段23Cしか履かないので目安にならないのですが、Fusion5は24.2mm程だったのでソレに比べるとやや細いのかもしれませんね(コンチ、IRC やや細目 / ハッチンソン 標準 / シュワルベ 太目 と噂に聞いたような気がします)。
今まで使っていたHutchinson Fusion5 11Storm TLはビード部分の仕上げに少し粗があり、1本は機密が甘い製品でした。HIGH ROADは2本とも非常にキレイな製品で問題なく使用できています。カーボンファイバービードという事で組み込み作業は苦戦するかと思いましたが、過去にないくらい短時間で終了。今回から石鹸水に変わりビードクリームを用意したのですが、そうだとしてもレバー無しで組み込めた事には驚きです。ビードの上げやすさでも優れており、機密はシーラント刷毛塗ながら24時間で0.2-0.5barと優秀。重量の偏りも少ないようで、後輪はウェイト無しでも無視できる程度にバランスが出ていていました。アラ探しはしてみましたが、現時点で大きな欠点が無く製品精度が良いため利点ばかりが目に付きます。今後使い続けて、同変化していくのかが楽しみですね。
そう、このタイヤの面白い点がもう一つ。タイヤを買うとレバーが付属しています。単品販売は無い模様。普段はIRCのチューブレス用とTacxのレバーを使っていますが、オマケ品のこのレバーの方が断然使いやすいので驚きました。良い特徴が満載のMAXXIS、個人的にはかなりオススメです。