Windowsの替え時

セカンドPCのテコ入れを安価に行ってみた

 年明け早々 FirePro W2100を破格で入手。型は古いですが業務用グラフィックボードです。セカンドPCはブラウジングとビデオレコーダー代わりにしか使っていない低負荷環境でしたが、iGPUでは多少遅さを感じていたのでテコ入れをしたいと思っていました。長らく手頃な品が見つからず低スペックに甘んじてきましたが、今や巻き返しの時です。

中古VGA FireProW2100

同じ商品を同じユーザーが連続して出品しているのを見つけて落札。リース終了PCの分解パーツでしょうか? 新品ではありませんがホコリなどで汚れの跡は無く、良い環境で使われていた様に見受けられます。価格は送料込みで約2,000円。新品で買えば現在でも2万以上、中古でも7,000円はします。この手のグラフィックボードはマイニング等で酷使される事も無いでしょうから『安全』とは言わないまでも、安パイを引きやすい代物では無いでしょうか。業務用は売る側も買う側も素性がハッキリしていて、ハードルは低めだと感じます。

お手軽作業のはずが、トラブルに見舞われる

 書くのもバカらしい作業手順ですが念のため。

  1. 対応したドライバーを用意しシャットダウン
  2. 主電源を切った後、マザーボードにグラフィックボード装着・固定
  3. 配線を接続したら主電源を入れて起動
  4. OSが立ち上がったらドライバーをインストールしてリブート
    →正常に起動すれば作業完了

簡単なお仕事のはずでしたが、今回はそう行きませんでした。リブート後にログイン画面までは起動する物の、パスワードを入力してログインすると同時に KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE が発生しブルー画面に。自動で再起動され修復プログラムが走りますが、原因は特定されずOS起動。ログインするとエラーで再起動のループ状態になります。W2100を外すとOSは立ち上がるため、要因はグラフィックボードと推測。その後グラフィックボードをメインのPCにセットアップしてみますが正常に動作したため、原因はソフト面でのエラーに絞られました。Webでエラーコードを検索してみると、メモリーチェック・ハードドライブチェック・配線(接点)不良などで表示されるWindows8以降のエラーだと分かりましたが、グラフィックボード導入時の発生事例は少ない様で有力な対処法は見当たりません。5時間近く試行錯誤するも、改善の見込みは無し。OSを再インストールすれば改善しそうですが、出来れば避けたい選択です。この日は一端作業を中止して対応の方向性を考える事にしました。

ざっくり言うと、使うのか・捨てるのかの二択

 セカンドPCは、遠隔操作の安定した環境。再セットアップは手間も時間もかかるだけに避けたい。W2100は破格で買ってきたものの、元の価値を考えると手放すのは惜しい代物だけに避けたい。『手間』と『お金』どちらを優先するのか・・・。多少迷いましたが、一度エラーの出たOSが今後もトラブル無く動作する可能性は低いはずです。今回は安全とお金を取って、手間と時間を掛ける事にしました。

Windows10Pro インストール作業中

幸い手元にはWindows10が在ったので、バージョンアップも兼ねての作業になりました。最新OSの使用経験無しと言うのも微妙ですし、インストールの経験も勉強のためだと思えば気が楽です。OSのインストールに大凡1時間、ドライバー・ソフトウェアの導入、ショートカットやブックマークのインポートに2時間、新しいUIに苦戦しつつ好みに関わる細かな設定を詰めるのに2時間。結局の所5時間程かかってしまいました。

 本来だったらボードの増設は10分程度なんですが、今回は2日に跨がり10時間の作業となりました。少し不安だったキャプチャーカードのセットアップもWindows8の時よりエラー無く行えて一安心です。最悪のシナリオは『ボードは壊れてて、手間は掛けたが今までと変わらず』だったので、そこが回避できただけでもポイントは高め。後は予期せぬエラーが出ないか確認しつつ、しばらくは様子見。手間は掛かりましたが、これで3年は継続使用が出来そうです。