2週目の芦ノ湖釣行
ヒップウェーダーを携え、今年初の箱根バイク釣リング
昨年末に念願のウェーダーを購入。水漏れテストで一度履きましたが、本格的な運用は今日が初めてです。購入したのはエクセルのクロロプレーンヒップウェーダー。夏場は厳しそうですが、春秋のトラウトフィッシングでは快適に過ごせそうです。今まではバイクで釣り場まで行くため、ボート・船着き場・足場の良い水際など限られたポイントでしか釣る事が出来ませんでした。これからは水深40cmまでは水に入れるため、使えるポイントが格段に増えます。初陣は解禁間もない芦ノ湖。クリアウォーターで入水箇所が分かりやすい、初めてでも安全に釣る事が出来るフィールドで一日釣りをします。
芦ノ湖は通常解禁、最初の週末
先週1日は日曜日で特別解禁日だったため、この週末が今年初の通常解禁日となります。遅い出発だったため釣り座が確保できないかと不安になりましたが、湖面も岸も水際も人は疎らで空いている印象。昨年以前はしばらく平日の釣行が続いたため気が付きませんでしたが、深刻な条項だと言う事を今更知ります。病気の流行とは関係ナシに、単に湖の釣りが廃れてきたのだと改めて感じました。
今日は元箱根港周辺で遊びます
箱根に到着したのは午前9時を少し過ぎた所でした。昨年は白浜や三ツ石など西岸側ばかりでしたが、今日は解禁直後なので元箱根の湾内でユル目に遊びます。まず入ったのは船倉のスロープ。湾に近くて足場が良い安全に水に入る事が出来るポイント。根掛かりも少なく、荷物が置けるので楽が出来ます。 10時過ぎから魚が水面に姿を現す物の、湖上も岸辺も釣れている様子がありません。熱心な釣り人は『朝まずめ』『夕まずめ』と言うのですが、私は『10時 or 14時』『16時から日没まで』の二回、釣り時が訪れると感じています。朝イチより水面近くが暖かくなり始める10時もしくは14時頃の方が釣果が良い事が多いのですが、気のせいでしょうか?今日のベストタイムは本当に一瞬で終了。バイトはありましたが、食いが浅くフックアップしませんでした。この一瞬は湖面に姿を表す魚を見る事が出来るため、釣れなくても無駄にテンションが上がり楽しいです。
昼過ぎから第三鳥居下へ移動。観光客が多いとスワンボートが近寄ってくるので微妙ですが、荷物置きに丁度良い岩と近場にブレイクラインが有るため条件の整ったポイントです。珍しく風が穏やかで日差しが心地よいです。釣りよりは昼寝日和といった感じ。トラウトの気配がパタリと止み、代わりにいらしたのはワカサギの群れ。そしてスワンボート。2時過ぎに1度当たりが来るも、引き寄せ途中でバラシ。気の抜けた釣りをしてしまい、合わせも出来なかったので仕方のない結果です。
15時を回り日陰では急に気温が低下。流石にウェーディングは体に応えるため、日当たりの良い湾内に移動。『フィッシングショップノザキ』の桟橋と流れ込みの間を行ったり来たりしながら様子見をします。帰る時刻を意識し始めた16時過ぎ、流れ込みの沖で今日一番の重い当たり。あまりの重さに一瞬ゴミか根掛かりかと疑うも、次の瞬間ドラグが鳴り初め竿先が見た事無い程弧を描きます。岸から40m先の桟橋の先端辺りで魚が大きくジャンプ。ラインが止まらず出続けるので、ドラグが壊れたかと思う程です。冷静さを欠いた妙なテンションでたぐり寄せますが、無理に引き寄せると不意に走り始めます。背中の方からは多くの視線を感じるよく分からないプレッシャーの中、5分程の格闘の末にランディング。一人では対処できず近くの釣り人にネットを借りる羽目になりました。
姿を見せたのは、レインボートラウト推定63cm。ヒレも尾っぽも丸い放流間もない個体です。それでも今までに体験した事の無い強烈なファイトだったのは言うまでも在りません。重量もサイズもオレ的レコード更新です。集まったギャラリーからの質問に答えたり、お手伝い頂いた方にお礼をしたりして本日の釣りを終了しました。何だか妙な感じですね。
自然と便利が混在するフィールド、芦ノ湖
日本では貴重な自然湖でありながら釣りや観光を楽しむ事が出来る湖『芦ノ湖』。観光地としても宿場としても栄え、都心からのアクセスも良い貴重なフィールドです。整えられた環境の中で、60cmを越えるトラウトを釣る事が出来る釣り場はそうは在りません。面倒くさい申請も無く、高いライセンス料を払う訳でも、未開の地に赴く訳でも無いフィールドは世界的に見ても非常に恵まれています。そんな芦ノ湖のかつての週末は、釣り人で溢れ多くのボートがひしめき合っていました。しかし今は見る影もありません。病気の流行とは関係ナシに、単に湖の釣りが廃れてきた影響だと感じます。人が少なく楽だと喜ぶ気持ち半分、廃れた姿に悲しい気持ち半分。このまま衰退が進めば『芦ノ湖の釣り』の存続は難しくなる事でしょう。新しい人をどう導くのか、楽しいレジャーだとどう伝えるのか、我々アングラーの行動はどう在るべきなのか、良い答えが見つからず焦りを感じます。 無理強いの無い訴求・率先したフィールドの美化・紳士的かつ道徳的な行動を心がけるしか思いつきません。私が出来る事はまず一人、友達に釣りの楽しさを伝える事でしょうか。出来る事から始めようと思います。