波以外の動きを求めてビル群を撮りに行く

スロー・シャッター・チャンスを求めて都内散策

NDフィルターを使った長時間露光で海や空港で撮影したりしましたが、もう少し違う表現がしたくて都内散策です。今回は友達と連れ立っての撮影なので、お互い縁の無い地域を選択。高輪ゲートウェイからスタートし、運河沿いを進みつつ歩き疲れたら終了するプランです。

ほとんどの時間は移動しながらお喋りだったのですが、一人で黙々と撮るのとはまた違った楽しみ方が出来て良かったです。天王洲運河・目黒川・旧東海道・勝島運河・横浜水族館と経て蒲田駅へ至る約12キロのコース。コースタイムは3時間ですが、そこを5時間かけて歩きました。

良い陽気ながら空模様に恵まれず

新旧入り乱れ生活感も顔御出す少し変わった建物と秋の雲の動きが収められたら格好良いかと思いましたが雲模様に恵まれませんでした。台風の影響で厚い雲に覆われてしまい、かつ "動" が得られませんでした。加えて想像より町並みの色がゴチャゴチャしていて鬱陶しく、その割には薄汚れた印象。あまり納得の行く出来にはなりませんでしたが、帰宅後にコントラストと色合いを調整して何とか1枚仕上げてみました。これに雲と水面の動きが足されたらもう少し印象変わるはずなのですが・・・残念です。

ND12800でISO100 / 絞り16.0 で露出時間は2分半程でした。今回はフィルター径の都合で35mmを使いましたが、街中の撮影だと超広角レンズが欲しくなりますね。あと対岸の木の辺りに妙なモヤが。何でしょう?

今回は技術面でも経験面でも引出しの少なを実感する散策でした。帰宅後に別のルートや見所が在った事を知ったり、現像作業の段で設定を間違っていた事に気が付いたり・・・偶然と行き当たりばったりの写真ばかり撮ってきた影響が今になり悪く現れているように感じます。また腰を据えての撮影は凄く不得手だと実感しました。歳を重ねても失敗に学ぶことが多いのは、ある意味幸いですね。