箱庭的オーディオと楽しみ方について

 都内に出たついでに秋月電子で新日本無線のMUSES8920を買ってきました。発売以来各方面で絶賛されているJ-FETの2回路入りOPAMPです。他人の感覚と自分の感覚が必ずしも一致する訳では無いので、基本この手の情報は参考にしません。ただ、あまりに多くの人が及第点以上を与える製品は流石に気になります。価格も1個450円と試すにはお手頃なので久々に音探しをしてみる事にしました。
  普段使いのOPAMPはアナデバのAD797とバーブラウンのOPA627AP。その2つに比べるとハッキリとクリアーに鳴る印象です。新しい設計のOPAMPは大抵、古い設計のモノより『透明な感じ』の物が多いです。高音や中音を強調すれば安易にクリアーな印象を与えられますが、その場合バランスは崩れて聴き疲れを感じます。8920に関しては今の所 耳に刺さるような感覚が無いので、全体的なバランスは良いようです。楽曲や機器との相性は悪く無さそうなので第一関門はクリアー。今後はボリュームを上げ気味にして聴き疲れが出ないかどうか様子を見ていきます。

  • ボリュームを上げて長時間聴ける→
  • 耳や脳との相性が良い→
  • 自分にとって無理の無い環境=良い音なのだと思うんですね。

 ヘッドホンでもスピーカーでも音量を上げていって、それでも長時間疲れを感じない音というのがあります。ノイジーであってもクリアーであっても、体との相性が良ければそれが自分にとっての良い音なのではないでしょうか。限られた条件でそのポイントを探っていくのはなかなかに楽しい時間です。

OPAMP AD797 OPA627 MUSES8920