TAMRON 90mm マクロを分解します
修理不能で返却されたレンズの話
先日落下させ壊してしまった TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDはフロント部分・フォーカスリング・内部骨格など 基礎の部品にダメージが有り、部品が無いため修理不可とのこと。この10年で最も活用したし、コロナ渦で外出できない中でも写真を楽しむことが出来たのはマクロレンズのお陰です。SLRカメラをもう少しの間使うことを決め、壊れるまで使い続けると思っていたのに残念でなりません。悲しんでる暇も無く次を探さなくてはならないし、バイク保険・税金・その他維持費が連続する時期なので 心にも懐にもダメージが大きくて辛いです。
細かく分解して、内部を見てみます
レンズは廃棄となりますが、損失した実感もわかないし不手際で壊してしまった機材なので最後は自身で作業したく返送して頂きました。ポイッと捨てる訳にも行かないので、分解して燃えるゴミと不燃物に選別します。また後学のために、手順通り分解してみて仕組みを学ぼうと思います。解説出来るよう順序建てられれば良かったのですが、そこまでの余裕はなかったため説明は省略。
分解していくとユニット毎に出来ていることが想像できます。壊れたのはそのユニットを繋ぎ止めるボディだから全損って扱いなんでしょうね。ネジは+00番が使われていて、分解中にカムアウトで4本も山を潰してしまいました。後玉を固定するネジは特に硬く、絶対に動かしたくない感が強かったです。至る所に薄いシムが入り綿密な調整がされている様を見ると、改めて精密な製品なのだと実感します。それにしても、光のレベルでチリの合う機械はだけに、形を失っても尚 美的ですね。この作業をマクロレンズで撮影できなかった事が本当に残念でありません。