最新のスマホは高くて買う気が起きません
便利だけど、そこまで依存しない
今となっては必要不可欠なツールになりつつあるスマホ。連絡・情報収集・決済サービスなどなど、無いとかなり困るなツールになってきました。反面、私の場合は多くの時間をPCでの作業に当てているため、スマホが必要となる場面は外出時のメールや情報収集などPCの変わりとしての道具でしかありません。『スマホが有ればパソコン要らないじゃん』そうですね、デザイン作業・画像処理・機械制御などなどデスクトップPCと同じ位に仕事をしてくれる様になったら、その時どうしようか考える事にします。利便性は高くなりましたし機能はかなり向上しましたが、小型でオールインワンな事を除けば専門機器に比べて全てが未熟。動作すれば何でも構わないと言うなら良いですが、成果を求める身としては全くもって役不足ですから。
スマホに期待する機能と値段
基本的に『いつ何処でもインターネット回線を利用してデータの送受信が出来る事』の1点に尽きます。連絡・マップ・翻訳・Webブラウジング、この4点が確保出来れば完璧で無いながらも不便無く過ごす事が出来ます。国内でも海外でも。壊れにくく・多くの国で使えて・使用時間が長く・携帯性にすぐれるなら、正直言ってスマホで無くても構いません。現状ではスマホを超えるツールが無いので一択になっている訳です。
昨今のスマホは高性能化に伴い価格が高騰。パソコンより高価な端末も多く、買い換えの時期が来ると頭が痛いです。購入価格の目安は 1万円/年 に収まる事。3万なら三年、7万なら七年使うといった感じ。現在のスマホの寿命は、電池の消耗とOSのバージョンアップの兼ね合いから3~4年程だと感じています。法則に当てはめると、予算の上限は4万円。今時のスマホ、予算4万円で何が買えるでしょうか?
条件に合致する新たな選択肢が登場
Galaxy Nexus・Sony Z Ultra・ZenFone3 と法則に則って選定してきましたが、今回は流石に難航しています。Galaxyは安くない上に設計や機能面から二度と買う事は無いでしょうし、Xperiaは高価で手が出ません。当初低価格高機能を売りにしていたZenFoneも6世代目、7世代目に入り価格が高騰し今や10万円台に。国産もなかなか高額ですし、中華やお隣産は選択肢に在りません。高性能は期待しませんが、最低限のスペックは必要となります。そんな中、唯一この条件を満たすのがMotorola moto gシリーズ。レノボ傘下に入ったアメリカの大手通信機器メーカーのモトローラ社の端末です。デザインや性能に定評のあるモバイルフォンを作り、世界的にも販売は好調。日本では驚く程注目されませんが、バランスの取れた端末を多く排出しています。
先月末にMotorolaから発表された新型スマートフォン moto g PROは、今年2月に発表されたmoto g8 PLUSの正常進化版。外観や価格帯は踏襲しつつ、機能の一部を更新してきました。売出し価格は35,800円。見た限りでは差の無い2台ですが、内容としてはなかなか興味深いものです。
moto g PRO | moto g8 PLUS | |
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リリース 日本(本国) | 2020年10月 (20年3月) | 2020年2月 (19年10月) |
ディスプレー | 6.4インチ, 2300x1080 (FHD+)IPS LCD | 6.3インチ, 2280x1080 (FHD+)LTPS IPS LCD |
寸法 | 158.6 Х 75.8 Х 9.2 mm | 158.4 Х 75.8 Х 9.1 mm |
重量 | 192g | 188g |
バッテリー | 4,000mAh Li-Po | 4,000mAh Li-Po |
防水 | ○ | ○ |
カラー | ミスティックインディゴ | コズミックブルー/ ポイズンベリー |
売出し価格 | 35,800円 | 38,800円 |
パフォーマンス | ||
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OS | Android One (Android™10) | Android™9.0 |
SoC | Snapdragon™ 665 | Snapdragon™ 665 |
CPU | オクタコアCPU 2.0GHz × 4, 1.8GHz ×4 | オクタコアCPU 2.0GHz × 4, 1.8GHz ×4 |
GPU | Adreno 610 | Adreno 610 |
メモリ/ストレージ | 4GB / 128GB | 4GB / 64GB |
SDカード | microSDXC | microSD (最大512GB) |
AnTuTuスコア | 172434 | 143225 |
カメラ | ||
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アウトカメラ | トリプルカメラ | トリプルカメラ |
48MP f/1.7 26mm Laser FA 16MP f/2.2 117° ビデオカム 2MP f/2.2 マクロカメラ | 48MP f/1.7 Laser AF 16MP f/2.2 14mm ビデオカム 5MP f/2.2 深度センサー ToFカメラ, 8倍デジタルズーム, LEDフラッシュ | |
ビデオ | UHD(30fps) FHD(120/60/30fps) HD(30fps) | FHD(30fps) 8倍デジタルズーム |
インカメラ | 16MP f/2.0 左端パンチホール, 顔認証 | 5MP f/2.0 中央ティアドロップ, 顔認証 |
通信/センサ | ||
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SIM | nanoSIM スロット2 DSDV, SIM2/microSD排他利用 | nanoSIM スロット2 DSDV, SIM2/microSD排他利用 |
バンド | 4G: 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 40, 41, 66 3G: 1, 2, 4, 5, 8, 19 2G: 850, 900, 1800, 1900 | 4G: 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 40, 41 3G: 1, 2, 4, 5, 8, 19(6) 2G: 850, 900, 1800, 1900 |
速度 | HSPA 42.2/5.76 Mbps, LTE-A(2CA)Cat13 600/100 Mbps | HSPA 42.2/5.76 Mbps, LTE-A 600/50 Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) | IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
GPS | A-GPS, LTEPP, SUPL, GLONASS, Galileo | A-GPS, LTEPP, SUPL, GLONASS, Galileo |
NFC | ○ | ○ |
USB | Type-C 1.0 (USB 2.0) | Type-C 1.0 (USB 2.0) |
Bluetooth | Bluetooth® 5.0, A2DP, LE | Bluetooth® 5.0, A2DP, LE, aptX |
センサ | 指紋, 加速度, ジャイロ, コンパス, 近接, 環境照度, センサーHUB | 指紋, 加速度, ジャイロ, コンパス, 近接, 環境照度, センサーHUB |
分かりやすい差は、内部ストレージ容量が倍になった事とインカメラが変わった事で画面が広くなった事ではないでしょうか。この2点は非常に魅力的です。そしてAndroid One採用により以降Android12までのバージョンアップと2年間の月次のセキュリティーバージョンアップが保証されている事。加えて2年間の修理保証サービスが付帯される事。長期の使用を想定している場合、非常に嬉しいポイントです。また5G次世代通信には非対応ながらも上りの通信速度は向上していますし、バンドも増えています。これはSIMフリー端末を使う上で非常に気になる点です。格安SIMや各国のキャリアと契約する際、選択肢を増やす事が出来ます。カメラ機能が一部減少していたりドルビーサラウンドが無くなってしまったりと華やかな部分が減少していますが、いずれにしてもmoto g PROは堅実かつバランスの取れた端末な事に変わりは無いでしょう。
ネットのレビューではカメラ性能の高さも紹介されており、非常に好印象なmoto g PRO。今日の時点でモトローラストアでの価格は、g8 PLUSが33,800円でg PROは35,800円。市場価格はg8 PLUSが27,000円台に突入しました。内容と発売時期を鑑みると非常にお得感が高い2台。35,000円で購入したZenFone3が4年目に突入した事を考えると、丁度良い買い換えタイミングなのでは無いかと思ってしまいます。