軽量ジェット天秤の簡単な自作レシピ

遠征できないので、近所で遊べる釣りを探していると・・・

 梅雨入りしましたが、思いのほか天気の良い日が続きます。長野・群馬辺りの湖まで遊びに出掛けたい気分ですが、コロナの影響で遠出が出来な状況。仕方ないので近所で済ます事の出来る遊びを探しています。初夏と言えばシロギス釣りのシーズンなんだそうで、ネットで釣果情報が出始めました。気になるものの私は海釣りを全くしないため道具も釣り方も分かりません。今年のためだけに一式揃えるのも不本意です。暇に任せて、どうにか出来ないかと考え始めてから5日くらいが経過しました。

トラウトタックルを使ってチョイ投げは出来ないのか?

 手持ちの竿は8ft(2.4m)のトラウトロッド、2500番のスピニングリール、0.8号100m巻きのPEライン。これだとオモリは3号(11g)が扱える上限でしょうか。浜からシロギスを狙うならジェット天秤に枝針仕掛けが良いのでしょうが、一番軽い天秤は一般的に5号の様です。100m以上の遠投が必要な事を考えると20g以下の仕掛けに需要が無いのは仕方無い。仮に2~3号の天秤が有ったとして40m飛ばすのが限界でしょうから、実現してもかなり厳しい釣りになりそうです。それでも防波堤や漁港や干潮時を上手く狙えば、ワンチャンありそうな気がして諦めきれません。ネットで検索していくと、少しヒントが有ったため仕掛けを自作してみる事にしました。

トラウトロッドで使えるチョイ投げ天秤を自作する

 ハヤブサの立つ天秤・ワンナックのチョメリグ・Dragonのチビ投天秤など2~3号の天秤も一応は存在している様です。価格は300~600円ほどで、少し高め。残念ながら何処にも在庫は無く、基本はメーカ問い合わせと言う事で・・・やはり需要は低いんでしょうね。形状は単純で、ハリスが底から浮く様な仕掛けで道糸とオモリが固定出来れば良いだけ。キャロライナリグを作り、ハリスにシモリを着けるだけでも成立しそうですが、天秤が思いのほか簡単に自作できそうに思えたのでホームセンターと釣具店を回って材料を調達です。2号の鉛オモリ・7号の発泡シモリ・1.2mmのステンレスワーヤー・Φ3mmのプラパイプ・Φ4mmの熱縮チューブ・ゼリー状瞬間接着剤で合計1,000円でした。

チョイ投げ天秤 自作

まずはオモリと発泡シモリの大きさを目安に、キャスト時に糸がらみが起きないサイズを考えます。バランスを見ながら材料を切り出し。大きくても8cmくらいに納めた方が良い気がします。針金の先を少し折曲げてカエシを作ったら、鉛オモリの底部に圧入してカシメます。発泡シモリの穴は針金と同じ経だったので、差し込むだけで固定。この2点では接着剤を使わずに済ませました。

チョイ投げ天秤 自作

次に針金に誘導用のパイプを固定していきます。プラや塩ビ等の素材と金属との接着は相性が非常に悪いため、熱縮チューブを返します。針金とチューブを接着したら、パイプにも接着剤を塗り熱を掛けてチューブで圧着。予想通り針金とパイプは着きませんでしたが、チューブとパイプ・チューブと針金は接着出来ました。時間が経つと接着剤全体が硬化していくのでしっかりと固定できます。最後に、着底時にハリスが水平になる様に想像しながらオモリの部分を曲げれば完成。材料が余ったのでL型天秤も作成。こちらは更に単純です。

考えて・作って・使って遊ぶ、出来合には無い楽しい遊びです

 全体の制作単価は340~180円で、3~15個制作可能です。材料費としては発砲シモリが高めですが、探せば身近に代用品が見つかりそうですね。パイプは今回は工作部材を買いましたが、当初は使い終わったボールペンの軸か壊れたシャープペンの軸を使う予定でした。思っていたより苦労も手間も掛けずに制作可能です。考えながら作り実際使って釣果が得られる工作。この後使う事を考えると、かなり長い時間を楽しむ事が出来る満足感の高目の遊びです。