イヤホンチップをCOMPLYから安物へ変えてみた

長い時間、快適に過ごすための要素

 今使うUltimate Ears UE900は耳穴に合わせて複数のシリコンラバーのイヤーチップが付属するのですが、私の耳には今一フィットしません。そんな訳で低反発のスポンジを使用したイヤーピース COMPLY T-500を長らく愛用しています。かなりお気に入りの商品ですが、なかなか消耗が早くその割には1セット800円ほどと微妙な価格。大事に使って半年、雑に使うと一瞬で痛みます。軍用技術の応用商品(だったかな)で品質も性能も申し分ないのですが、せめて夏の暑い時期だけでももう少し安い別の物が無いかと探してみました。

固有商品名も無い品物だけれど・・・

 Amazonを検索していくと FSC 低反発ウレタン製イヤーピース とだけ表記される品物を発見。メーカ名は有りますが商品名は書いて無く怪しさ満載です。安かろう悪かろうでも夏場オンリーなら上等だと早速購入。中国からの国際便かと思いましたが、国内デポの在庫商品で翌日には別の注文品と同梱で届きました。

タイトル通り固有商品名の無いスポンジイヤピース 3個セットですね。ただジップバックかなんかに入ってバルクで送られてくると思っていただけに、この見た目は若干拍子抜けです。パッと見の印象はえらく真っ当です。日本語表記で文法も漢字も間違いが無く、メーカ住所も問い合わせ電話番号も記載されたバーコード付きのパッケージでした。

ひとまず COMPLY T-500 と外観の違いを見てみましょう。テーパー型の左がノンブランド品 、寸胴型の右がCOMPLYです。外形寸法に関しては差が無いようです。遠目に見る限り大きな差はありませんが、拡大して見ると表面処理に違いが現れます。一定で細かな密度の高いスポンジを使うノンブランド品と、表面コートはされているが全体に粗く密度の低そうなCOMPLY。ぱっと見だけ言えば、ノンブランド品の方が高そうに見えてしまうのは笑い所でしょう。

続いて底面。こちらも外形寸法に関しては同じです。しかしスポンジの見た目には差が出ました。密度に均一感と細かさを感じるノンブランド品と、粗さと不均一さを感じるCOMPLY。これは側面と同じ結果となっています。差し込み穴に関してはゴム素材のライナーが入るノンブランド品に対して、樹脂のライナーが入るCOMPLY。ライナー経に差は在りますが本体への取り付けでは差が無いようです。ただし装着後の安定性に関してはCOMPLYの方が圧倒的に高く出来ていると感じました。取り外しの際に毎回外しにくい思いをするCOMPLYですが、脱落や保持性を鑑みればむしろプラス要素です。チップの付け替えを無暗にしないのならば、むしろ喜ばしい事でしょう。

最も重要な要素を加味して評価すると

 最後に耳への装着具合の話。結果だけ先に述べるとノンブランド品はCOMPLYに比べて圧倒的によろしくありませんでした。ただし純正のラバーチップに比べれば遙かに付け心地は良く、耳への圧迫感も低いものです。社外品のオプションパーツとしては文句無しに好い商品だといえるでしょう。では、ここまで酷似したノンブランド品とCOMPLYにどんな差が有ったのかと言えば『スポンジの反発具合』です。素材の差も然る事ながらCOMPLYの粗い不均一なスポンジは耳穴に凄く優しい。反してノンブランド品は細かく均一なスポンジが逆に耳穴を押し広げようと反発するため若干の不快感を感じさせるんです。素材自体も柔らかいスポンジであるノンブランドに対して、COMPLYはテンピュール枕の様なゆっくりと復元するタイプのスポンジです。これは装着時に小さく潰して、徐々に耳穴の形状に沿う様に膨らみ密着するため密閉性も付け心地も高くなります。イヤホン本体を性格に保持しつつも体への負担は少ないという点では、比べる事が出来ないほどの差が出てしまいました。まだ短時間でのレビューだけにライフサイクルやコストパフォーマンスの話は加味しませんが『長い時間、快適に過ごす』ための要素として、ノンブランド品は見劣りする部分が目立つ結果となたのでしょう。

この商品は買いであるのか?

 最後で散々な言われ様のノンブランド品 FSC 低反発ウレタン製イヤーピース では有りますがコストパフォーマンスから言えば最強です。COMPLY T-500が1セット800円に対してノンブランド品は3セット580円。消耗具合が3倍だったとしてもコストで上回れる訳ですから、手強い存在です。主観が入るので評価外ではありますが、鳴り心地に関してはむしろノンブランド品の方が良いのではないかと思うほどです。スポンジの密度や均一性を考えれば、音が良くなる事に不思議はありません。私としては『人にもお勧めできるし、次回購入も視野に入る良い商品』でした。最悪合わなかったとしても痛手が少なく、チャレンジしやすい商品なので、一度騙されてはいかがでしょうか?

追記・・・

低反発イヤーチップ FSC のその後 Tin Roof HP.
今年もイヤホンの季節になってきました – ヘッドホンは夏場熱がこもり汗でクッションがヘタるため、この時期からだんだんとイヤーホンを使う機会が増えてきます。